2023AWシーズン[第23節]を社領スポーツ広場で開催。リーグS1試合・リーグA1試合・リーグC2試合・リーグD2試合の全6試合が行われました。

▲ フィクサー-緒方選手[11] / FC.早良-安武選手[3]

根氣勝ち

お互いに残留のかかる戦いとなったFC.早良対フィクサー。他チームの残留争いにも大きく影響を与えるこの試合にはとても注目が集まりました。

FC.早良は主力メンバーの多くがパスチャライズに在籍しており、福岡市長杯決勝に備えて不在。大津代表が死力を尽くして11人を揃えました。フィクサーは勤務の関係で2人間に合わず試合開始直前まで9人体制。しかしなんとか開始のホイッスルまでに到着し、ノーアップではありながらも大事な一戦に間に合わせることができました。

試合立ち上がりは三角選手[28]や川﨑選手[64]の奮闘によりFC.早良が前線でボールを収めチャンスを広げる。しかしここは強靭なフィクサーDF陣が厚いブロックで阻止。GUEST[7]から鋭いスルーパスなどでカウンターに繋げる。

後半は完全にフィクサーが主導権を握りFC.早良ゴールへと襲いかかるが、FC.早良も中竹選手[74]を中心に粘り強い守備で応戦。GK-岩田選手[1]も普段フィールドの選手とは思えないほどの冷静さで最後尾からDF陣をサポート。攻められているとは言え、後半18分まで見事無失点に耐えた。

しかしついにフィクサーがFC.早良の牙城を崩す瞬間が訪れる。FC.早良のゴールキックから再開の場面、前からボールを奪いに狙っていた王子野選手[24]が狙い通り奪取に成功。自らドリブルで持ち込むと、DFを交わしてシュート。GK左上に突き刺すようなシュートでフィクサー待望のゴール。これが決勝点となり勝点3を掴んだ。

この結果によりフィクサーが残留を決めるとともに、アロンザとフェブの残留も決定。リーグSは残すところ優勝のを行方を待つのみとなった。今季の優勝有力候補はアバンザールとアロンザ。25日の直接対決が優勝決定戦となる。この両チームの結果次第ではTNFC、チーム舞鶴そしてフィクサーにもまだ優勝の可能性が残されている。さっそく次節18日には「チーム舞鶴vsアバンザール」、「FC.早良vsアロンザ」という注目カードが！

[written by Yoshiki Hojo]

-----[残留決定]--------------
・TNFC
・FC.ALONZA
・チーム舞鶴
・FC.Avanzar
・AC.フィクサー
・FC.FEV

▲ WEST.B-川﨑選手[10] / BUCHI-野頭選手[17]

頼れる主砲

互いに優勝経験のあるブチとウエストブルーだが、2部(リーグA)から3部(B)への降格が決まった中での対戦。エイトリーグ全体のレベルがぐんぐんと上がってきていることを物語っている。ウエストブルーが優勝した'17SSはウエストブルーに軍配が上がり、ブチが優勝した'17AWは引き分け。これが9度目の戦いとなる両チームの通算戦績ではブチが若干上回っている。

先制はウエストブルー。中盤でボールを奪いカウンターを仕掛けると、岩村選手[35]がミドルシュート。GKが必死に伸ばした手を擦り抜けネットを揺らしました。しかしブチも神選手[5]が左サイドの突破からチャンスメイク。小峰選手[11]の落しを神選手が逆のサイドネットへと流し込み同点とします。

引き分けで迎えた後半、DFラインのズレを見逃さなかったウエストブルーのエース-川﨑選手[10]が背後へと抜け出す。GKとの1対1を冷静に見極めて再びリード。このままウエストブルーが今季初勝利かと思われた後半19分、ブチの主砲-小峰選手の強烈な一撃がウエストブルーゴールを襲います。野頭選手[17]がボックス内の小峰選手に縦パスをつけると、強くターンを要求。反転した小峰選手が半歩ズラして右足一閃。チームを救う一振りでMVPに輝きました。

[written by Yoshiki Hojo]

-----[残留決定]--------------
・FC.WEEDS
・Red Phoenix
・FC.レヴァンタリア福岡A
・Exchange Atlas

▲ F.N.S-宮内選手[17] / Peace-鬼倉選手[0]

RESPECT

度々ニュースのタイトルになる「RESPECT」という言葉。昇格のかかった3位-F.N.Sと2位-ピースユナイテッドとの試合は非常に熱い氣持ちがぶつかり合うものとなったが、その反面で相手へのリスペクトには欠ける言動が頻発した残念な試合でもあった。熱い氣持ちや悔しさは素晴らしいもの。しかしその表現の仕方であったり矛先を間違ってはもったいない。

スコアが動いたのは後半5分、GKとDFとのギャップを狙った菊池選手[11]のフリーキック。先に落下地点を取った弥頭選手[91]がわずかにヘディングでコースを変え先制点を奪った。

しかし激しい攻防の末に吉田選手[23]が試合終了間際の同点ゴール。今季5ゴール目を決め、劇的な幕引きとなった。全試合が終了したピースユナイテッドの昇格は他の試合結果次第。F.N.Sは最終戦で勝利することができれば自力で昇格を掴むことができる。

[written by Yoshiki Hojo]

▲ B.Raccoon-野頭選手[99] / H.Nogata-河本選手[10]

待ち兼ねた一戦

エイトリーグが主催していた直方ナイターから結成されたヒッグス直方と、二重登録選手ばかりで生粋のエイトリーグ好きが集まるブラックラクーンとの試合。ヒッグス直方の代表-有冨選手[12]もブラックラクーンの代表-田畑選手[17]も両チームに在籍しており、互いに14名もの選手が集まることからも、多くの選手がこの試合を待ち望んでいたことが伺える。

前半から互いにチャンスを作り、ヒッグス直方は小倉選手[24]が決定機を迎えるがGK-大安選手[1]の好セーブに阻まれた。ラクーンは大坂選手[28]が積極的なディフェンスから流れを作り果敢にシュートを放っていくが、惜しくもネットを揺らすことはできない。

試合が動いたのは後半。こぼれ球を回収した神選手[62]が技ありのドライブシュートでラクーンが先制。後半17分には、就職のため今季限りでの退団が決まっている廣瀬選手[9]にもゴールが生まれ追加点。ラストゲームで優秀の美を飾った。

ラクーンが勝利したことによりリーグCの昇格争いは継続。F.N.S、H.Nogata、Peace、B.Raccoonが残り2枠を奪い合う。

[written by Yoshiki Hojo]

-----[残留決定]--------------
・FUKUOKA N.S.FC
・Peace united
・Black Raccoon

▲ UJF.C-畑川選手[20] / F.monkey-橋本選手[6]

昇格への歩み

一足先に昇格の決まったUJF.Cと、残り2戦で追い上げて昇格を掴みたいフットモンキーズとの試合。前半は両チーム得点が決まらず、勝負は後半戦へ。

先制したのはUJF.C。得点ランキング首位タイの石川選手[13]が今節もアシストで得点に絡む活躍。今季は石川選手と中島選手[11]しか得点していなかった中、上野選手[12]が11試合ぶりにゴールを決めました。

しかし後半15分に青柳選手[5]のゴールでフットモンキーズが待望の同点弾。するとその2分後、左サイドから手嶋選手[22]の供給したクロスが直接入ってフットモンキーズが逆転！接戦を制し3位に浮上しました。

[written by Yoshiki Hojo]

▲ Artista-川瀬選手[39] / BRAVO-福山選手[15]

強さの秘訣

アルティスタとブラーヴォとの一戦は前半1-1の引き分けという展開。アルティスタは前線で体を張っていた白石選手[78]とチャンスに駆け上がった長迫選手[35]がゴールを決めた。

しかし首位のブラーヴォが後半も強さを見せる。前半同様に右サイドを突破した今村選手[12]が2ゴール目を決め追加点を奪うと、今村選手のクロスに田中選手[11]が合わせて今季5ゴール目。得点ランキング首位に立った。

今季からエイトリーグに参入し、さっそく首位での昇格を勝ち取ったブラーヴォ。試合前後の様子からもチームメイトとの仲の良さが垣間見え、その雰囲氣の良さが個々の最高なパフォーマンスを引き出しているように感じる。リーグCではさらにレベルの高い戦いが待っているが、困難にぶつかったときこそ今のような仲間との関係を大切にして欲しい。

[written by Yoshiki Hojo]