2022AWシーズン[第25節]を雁の巣レクリエーションセンターEコートおよびその他コートの2会場で開催。リーグA3試合・リーグB2試合・リーグC2試合・リーグD3試合の全10試合が行われました。

▲ TNFC-鈴木選手[11]＆首藤選手[22]の猛プレス

王者決定戦

2022AWシーズンを締めくくる優勝決定戦は、TNFC(1位)と王者チーム舞鶴(2位)前シーズンと同じ対戦カードとなりました。しかし前回とは反対に引分け以上で優勝が決まるTNFC優勢で決戦を迎えます。

三宅・板付・アディ・パスチャライズと福岡県トップチームに在籍中のメンバーを率いるTNFCは新キャプテン大阪選手[5]を中心に今シーズン圧倒的な力を見せてきました。無情にも目標に掲げた"全勝優勝"は果たせなかったものの、優勝が決まる大一番を前に緊張を隠すことができない選手達。

チーム舞鶴も王者という重圧の中でシーズンを戦いぬき見事に頂上決戦まで踏み込んできました。選手達は2連覇を賭けて氣合いが入ります。

独特の雰囲氣の中で始まった決戦は開始と同時にTNFCが前線から猛プレスを仕掛けます。ボールを奪ってもセカンドプレーに入る隙もなく詰め寄られ、交わしてもまた次の選手が詰めてくるプレッシャーに舞鶴は上手く繋ぐことができず苦戦を強いられます。

前半6分早々に試合が動きます。コーナーキックからの競合いに溢れたボールを繋ぎ直し最後は小木曽選手[15]が流し込んでTNFCが先制点を奪うと、18分には鈴木選手[11]が倒れ込みながらも最後はオーバーヘッドで押し込み執念のゴールで王者を相手に突き放します。

前半戦は防戦一方だった舞鶴も、逆転を狙い後半戦に入ると徐々に攻撃に転じていきます。後半10分には不意を突いた西村選手[11]の豪快なミドルシュートは惜しくもゴールバーに嫌われ、絶好の位置での徳永選手[8]のフリーキックは綺麗な弧を描き枠内に飛びますが田畑選手の好セーブで得点を割ることができません。

逆に後半も追加点をあげたTNFCが3-0と文句無しの完全勝利で見事に4年ぶり4度目の優勝に見事輝きました。

▲ 左-WEEDS梶田選手[30] 中央-TAKAO石田選手[5]

不撓不屈の精神

大事な最終戦で勝てば昇格の可能性も残されるウィーズ(4位)。先シーズンではチームの存続も危ぶまれる中、梶田選手[30]の若い力もあってチームの立て直しに成功。今期こそリーグA奪還を目標にチーム全体で盛り上げ最終局面を迎えます。

対して降格に崖っぷちのFCタカオ(8位)。同じくリーグA昇格を目標に戦い抜きましたが、無情にも先シーズンと同様に最終戦は残留を掛けた戦いとなりました。しかし危機的な状況を幾度となく乗り越えて来たのもまたFCタカオというチームでもあります。

そんな両者の戦いはとても見応えある熱い試合になりました。前半開始早々に得点ランキングトップに躍り出る塚田選手[7]の2ゴールに加え、梶田選手の技ありループのスーパーゴールで約8分間で一挙3得点を奪いウィーズが大量リード。

しかしこの大差の状況の中でもFCタカオのメンバーは誰1人として勝利を諦めていませんでした。前半13分-山田選手[21]のゴールで1点を返すと流れは傾き後半戦はタカオの怒涛の攻撃でウィーズゴールを脅かします。

35分には鈴木選手[11]のダイビングヘッドのゴール、終了間際にはPKを獲得した山田選手が冷静に決めて同点に追いつきますが残留逆転劇には一歩及ばずそのまま試合終了。

激闘のすえ勝点1づつを分け合う結果でウィーズは昇格に届かず、FCタカオは降格が決定するというお互いに悔しい結末となってしまいました。

▲ 得点ランキング3位Liar’s泰川選手[10]

ありがとうレヴァンB

学生メンバーで構成されるレヴァンタリアB(9位)は、就職活動のため今節でエイトリーグ最後の試合を迎えることになりました。

今シーズン序盤は共に戦ってきたメンバーがなかなか集まることができず白星を上げることができませんでしたが、中盤からは徐々に力を発揮して順当に巻き返しを図ります。

一方ライアーズ(5位)は昇格を既に逃してしまったものの現得点ランキング3位につける泰川選手[10]・岩田選手[00]の得点王が掛かる試合で共に勝利を狙います。

この試合、活躍したのはレヴァンタリアでゴールを守ってきた守護神。レヴァンAではGKでもレヴァンBではフィールドで出場する場面も多く見られます。なかでも土谷選手[1]はGKでありながらフィールドでも中心となり活躍してきましたが、今節で輝いたのはもう1人のGK和田選手[88]でした。

前半14分-距離のある位置でのフリーキックを和田選手が直接素晴らしいコースに貫き先制ゴールを奪います。後半にも1得点を追加したレヴァンBが0-2でラストゲームを見事勝利で飾っています。

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▲ 左-松永選手[17] / 右-有冨選手[12]

スーパーゴール

前節でレオシャルマン(2位)が太宰府市役所(1位)を敗った事で、文句無しの完全昇格を決めるには勝利が絶対条件のヒッグス(3位)はクランキーズ(6位)と対戦。

重要な試合でヒッグスは不運にも主力メンバーが市長杯決勝戦と重なり欠場。チームを支える監督である有冨選手[12]が今シーズン最終節で自ら初出場を果たしピッチ内でメンバーを鼓舞します。

試合は開始早々に釜瀬選手[8]が相手のスキをつきクランキーが先制点を奪います。その後はヒッグスペースの展開で幾度もチャンスを作り出しますが最高の決定機を決めることができません。

前半16分-相手のパスミスを奪ったレンタル選手がそのまま流し込み同点に追いつくと、後半6分にも同選手が決めてヒッグスが逆転に成功します。

しかしその直後-クランキー宍戸選手[55]が遠距離から豪快に放ったシュートが見事な軌道でネットに突き刺さります。宍戸選手リーグ初得点となるゴールは会場を沸かすほどのスーパーなロングシュートで同点に追いつきそのまま試合終了。2-2のドローでヒッグスにとっては『あと一歩』悔しすぎる結果で今シーズンを終えています。

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▲ 決勝点をあげたハングス池田選手[13]

試合ができる喜び

前シーズンからメンバー集めに苦戦、今シーズンは6戦目にして助っ人使用数を使い果たしてしまったハングオーバー(6位)。しかし状況とは裏腹に成績は良好でシーズン中盤まで上位の位置に君臨し続けました。直近3試合は既存メンバーと新メンバーの融合でチーム状態は安定しつつある中、来シーズンの戦いも視野に入れ最終戦に臨みます。

対してトレスタ(9位)はリーグC降格から迎えた今シーズン予想以上のリーグDのレベルの高さに苦戦を強いられ毎試合あと一歩ところで白星を掴むことができず順位は低迷。それでも勝利への執念は強く、試合後の選手個々での反省・修正会話を1番目にする熱いチームであります。

そんなリーグD最終戦は身体と身体を打つけ合う激しい内容で両者一歩も譲らない展開が続きます。この状況を打開したのはハングオーバーでした、後半15分-佐藤選手[22]のスルーパスから池田選手[15]がDFを交わして放ったシュートが見事に決まり先制点を奪うとそのまま試合終了。

最後まで続いた激闘に決着をつけたハングスが来シーズンに繋がる勝利で今シーズンの幕を閉じました。