2022AWシーズン[第22節]を社領スポーツ広場で開催。リーグA1試合・リーグB1試合・リーグC2試合・リーグD2試合の全6試合が行われました。

鈴木選手[10]が2点に絡む活躍

窮地をしのぐ

前節で見事勝利をおさめ、残留に向けて首の皮一枚つながった8位-マリスタ福岡。そしてリーグAで初勝利を掴むため強力助っ人を要請して今節に挑むKGSM。「残留」と「初勝利」、両チームの強い想いがぶつかり合う、熱い試合が繰り広げられました。

試合は開始早々から急展開を迎えます。右サイドから宮下選手[9]のクロスが中央の小倉選手[3]（RENTAL）に渡り、KGSMがファーストシュートを放ちます。このシュートが相手DFにディフレクションすると、GKの頭上を超えてゴールイン。前半わずか1分足らずでKGSMが先制に成功しました。

開始早々のゴールにより試合の緊張感は急上昇。均衡した攻防の中、より多くの決定打を放っていったのはマリスタでした。しかしKGSMの守護神-畑山選手[21]の見事なセービングに阻まれ得点を奪うことができませんでした。

1点ビハインドで前半を折り返したマリスタは残りの20分で逆転を狙います。すると開始1分、代表-鈴木選手[10]のシュートが相手DFに当たってネットに吸い込まれていき早くも同点。試合を振り出しに戻します。これで勢いを掴んだマリスタは続く6分、再び鈴木選手にチャンス到来。マリスタの「10」を背負ってきた男が大一番で大役を果たし、逆転に成功しました。

その後KGSMにペースを握られ猛攻を浴びるマリスタですが、川畑選手[9]を中心にピンチを回避。激闘の40分間を終え、勝点3を掴み取りました。

今季、一時はチームが崩壊しかけたマリスタ。団結を取り戻し懸命にアップから取り組むも、なかなか結果に結び付かなかった時期もありました。窮地に立たされても諦めなかったからこそ、最後に掴んだ2連勝。残留に向けて望みを繋ぎました。

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▶️ Marista　

田中選手[18] vs 井出選手[10]

勝機逃さず

今季最終戦にして明暗をわける大事な一戦を迎えることになったコピート。そして残り3連勝すれば自力でのリーグA復帰を果たせるべべドール。リーグA経験のある両チームによるこの試合は、ハイレベルなプレーが続出する熱い試合になりました。

立ち上がりの流れを掴んだのはコピート。早い時間帯に2本の決定的なシュートを放っていきました。2本ともゴールしてもおかしくない素晴らしいシュートでしたが、GKのファインセーブがそれを上回りました。

しばらくこう着状態が続き迎えた前半19分、ついにゲームが動きました。ペナ中央でべべドール-井出選手[10]がボールを保持、ターンしてシュートを試みるもDFに対応されて断念。一度左サイドへと展開しました。井出選手-直木選手[20]-富田選手[16]と繋ぐと、富田選手が反転してシュート。GKの頭上を超えるループシュートが決まってべべドールが先制します。

1点ビハインドで前半を折り返すことになったコピートは、自力で残留を確実なものにするため引き分け以上の結果が求められます。前半にも増して鬼気迫る猛攻でべべドールゴールへと迫ります。しかし、シュート数は増えていくものの肝心のゴールが奪えません。

そして試合は1点を守り切ったべべドールが勝利。昇格に向け、首位-アバンザールとの最終戦に挑みます。大混戦のリーグBは、1位から4位までの4チームが昇格の可能性を残し、5位から9位までの5チームで残留の2枠を争います。

決勝ゴールを決めた弥頭選手[91]

エンネシリ再来

今節で勝利を逃すと自力での残留が叶わなくなるF.N.Sと、勝てば昇格の可能性が残り、少なくとも引き分けで残留確実となるライアーズとの試合が行われました。

ボール保持時間はほぼ互角。互いに決定的なビッグチャンスを決めることができず、ノーゴールのまま試合は進みました。そしてスコアが動いたのは後半17分。

右サイドで菊池選手[38]がボールを持つと、左サイドバックの弥頭選手[91]がすかさずオーバーラップ。高めの弾道のクロスに走り込むと、GKがキャッチ寸前のところで先にヘディングシュートを決めました。まさにカタールワールドカップでモロッコ代表-エンネシリ選手が魅せた、衝撃的高打点から叩き込んだヘディング弾を彷彿とさせる豪快なゴールでした。

これが決勝点となりF.N.Sが勝利。残留に向けて駒を一つ進めました。また今節の結果によりリーグBへの昇格3チームが確定。レッドフェニックスが1シーズンで返り咲き、FC.フェブとファンキー.K.Fが初挑戦となります。

リーグ屈指のスピードスター牧嶋選手[16]

最強の矛と盾

今季最終戦を迎えた7位-エリア伊都と、2季連続の首位昇格を狙うFC.フェブとの対戦は、共に福岡市リーグにも在籍するチーム同士の戦い。FC.フェブは同日午前中に市長杯2回戦を終えてのダブルヘッダーとなりました。

2試合目にも関わらず疲労感を感じさせない立ち上がりをみせたFC.フェブ。中でも一際目立つ活躍をした河野選手[10]は全3得点に絡みました。

まずは前半14分、ゴール正面からやや右側で前を向きDFと対峙した河野選手。フェイントで揺さぶると、豪快なシュートを対角に突き刺し先制ゴールを決めました。さらに後半開始早々、牧嶋選手[16]、西村選手[17]のゴールをアシスト。圧倒的な得点力でリードを広げます。

しかし得点力だけがFC.フェブの強さではありません。後半途中にはPKのピンチを迎えますが、これをGK-高林選手[1]が気迫の阻止。クリーンシートでの勝利に貢献しました。レッドフェニックスのもう1試合の結果にもよりますが、最終戦が首位決定を掛けた直接対決になるかもしれません。

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▶️ FC.FEV　

1ゴール1アシストでMVPの水谷選手[8]

贈るゴール

7位-アルティスタと10位-トレスタとの試合は、アルティスタ-坂本選手[40]のエイトリーグラストマッチ。久しぶりのメンバーも集まり、小池キャプテン[5]からキャプテンマークを託されて試合に臨みました。

そのアルティスタは前半6分に山下選手[47]のゴールで見事先制。大事な試合でゴールが生まれ、盛り上がりをみせます。

しかし先制され奮起したトレスタ。左サイドバックの高田選手[14]を起点に攻撃を組み立てると、前半15分に外田選手[22]の同点ゴールが決まりました。さらに後半10分には、同点弾をアシストした水谷選手が追加点。そのわずか1分後、DFの背後を取った小山内選手[2]がダメ押しゴールを決めるなど、一気に突き放しました。

シュートを放つ窪田選手[14]

決死のディフェンス

9位-UJF.Cと3位-レオシャルマンとの試合が行われました。昇格のかかったレオシャルマンは、次節の太宰府FC(首位)戦を前に今節で確実に決めておきたいところ。

しかし試合はそう思い通りには進んでくれません。シュートを放つものの、UJF.Cの守護神-豊島選手[41]の度重なるシュートストップ、そしてDF陣の懸命な守備に阻まれ決定的な場面を作り出すことができません。

刻一刻と時間は経過していき、互いに得点を奪えないまま試合は終了。勝点1を分け合う結果となり、レオシャルマンはの勝点は17に。最終戦で引き分け以上なら自力での昇格が確定、敗戦した場合には早良ネクストの試合結果次第という状況に追い込まれてしまいました。